ローカルおよびリモートモジュールの作成方法
ローカルおよびリモートモジュールの作成方法
ローカルとリモートモジュールの違い
ローカルモジュール は、モニタ対象マシンにインストールされたソフトウエアエージェントで実行されるコマンドやスクリプトです。ソフトウエアエージェントは、コマンドやスクリプトを実行し、その結果をモニタリング結果として Pandora FMS サーバへ送信」します。
リモートモジュール は、ソフトウエアエージェントがインストールされていないマシンに対してリモートからモニタするために Pandora サーバで実行されるコマンドです。このモジュールが実行されると、サーバはリモートの問い合わせを実行し、出力をモニタリング結果として扱います。
ローカルモジュール
2種類のローカルモジュールがあります。
- ソフトウエアエージェントに事前定義されているもの
- 一般的なコマンド
一般モジュール は、情報を取得しモニタリング結果として単一の値を返す、システムのコマンド、スクリプト、その他プログラムです。このモジュールは、module_exec パラメータを使って実行されます。
一般モジュールに加えて、Pandora FMS のソフトウエアエージェントには、簡単に情報を取得できる 事前定義モジュール があります。事前定義モジュールは、CPU使用率、メモリ使用率、ディスク使用率、logパーサなどです。
ローカルモジュールの作成方法
ローカルモジュールは、Pandora FMS ソフトウエアエージェントの設定ファイル内で定義します。
一般モジュールの定義例は次の通りです。
module_begin module_name proctotal module_type generic_data module_exec ps -A | tail --lines=+5 | wc -l module_description Total processes module_end
このモジュールは、システムで動作しているプロセスの数を返します。事前定義モジュールの例は次の通りです。
module_begin module_name CPUUse module_type generic_data module_cpuusage all module_description CPU usage module_end
このモジュールは、システムの全体の CPU 使用率を返します。
ソフトウエアエージェントが Pandora FMS サーバへ情報を送信すると、エージェント内の全てのローカルモジュールは次のように見えます。
ソフトウエアエージェントによるモニタリングに関するより詳細な情報および例は、ソフトウエアエージェントを使ったモニタリングを参照してください。ソフトウエアエージェントの事前定義モジュールに関する詳細は、モジュール定義にあります。
リモートモジュール
リモートモジュールには、次の種類があります。
- ネットワークモジュール:
- ICMP
- TCP
- SNMP
- WMI
- プラグイン
- Webチェック
ネットワークモジュール は、ICMP, TCP, SNMP といったネットワークプロトコルでチェックを実行します。モジュール作成時にこれらのどれを使ったチェックをするか定義します。例えば、マシンのポートが開いているかどうかをモニタしたい場合は、TCP boolean data モジュールを選択します。ポートが開いていれば 1 を返し、そうでなければ 0 を返します。
WMIモジュール は、Windows マシンに対して WMI プロトコルを用いてリモートからクエリを実行できるモジュールです。
プラグインモジュール は、ユーザが作成した監視スクリプトを実行することができるモジュールです。どんな処理でも実行できます。ただし、唯一の条件として、プラグインは単一の値を返す必要があります。プラグインは、リモートから実行し処理ができるように作ります。例えば、ウェブからの情報取得であれば、どの情報を返すかを考える必要があります。
Webチェック は、ウェブの遷移監視を実現するモジュールです。ユーザがウェブサイトを閲覧するときのような動きを再現します。
リモートモジュールの作成方法
エージェント管理画面のモジュールメニューでリモートモジュールを作成できます。以下に 80番ポートが開いているかどうかをチェックするリモートモジュールを作成する例を示します。
異なるリモートモジュールがデータを収集すると、次のようにリモートモジュールの種類に応じて Pandora コンソールには異なるアイコンで表示されます。
リモートモジュールについての詳細および設定方法は、リモートモニタリングを参照してください。