====== ローカルおよびリモートモジュールの作成方法 ======
===== ローカルおよびリモートモジュールの作成方法 =====
==== ローカルとリモートモジュールの違い ====
**ローカルモジュール** は、モニタ対象マシンにインストールされたソフトウエアエージェントで実行されるコマンドやスクリプトです。ソフトウエアエージェントは、コマンドやスクリプトを実行し、その結果をモニタリング結果として Pandora FMS サーバへ送信」します。
{{ wiki:Esquema-AGENT-MODULE-EXECUTION.png?700 }}
**リモートモジュール** は、ソフトウエアエージェントがインストールされていないマシンに対してリモートからモニタするために Pandora サーバで実行されるコマンドです。このモジュールが実行されると、サーバはリモートの問い合わせを実行し、出力をモニタリング結果として扱います。
{{ wiki:Esquema-REMOTE-MODULE-EXECUTION.png?700 }}
==== ローカルモジュール ====
2種類のローカルモジュールがあります。
* ソフトウエアエージェントに事前定義されているもの
* 一般的なコマンド
**一般モジュール** は、情報を取得しモニタリング結果として単一の値を返す、システムのコマンド、スクリプト、その他プログラムです。このモジュールは、//module_exec// パラメータを使って実行されます。
一般モジュールに加えて、Pandora FMS のソフトウエアエージェントには、簡単に情報を取得できる **事前定義モジュール** があります。事前定義モジュールは、CPU使用率、メモリ使用率、ディスク使用率、logパーサなどです。
=== ローカルモジュールの作成方法 ===
ローカルモジュールは、Pandora FMS ソフトウエアエージェントの設定ファイル内で定義します。
一般モジュールの定義例は次の通りです。
module_begin
module_name proctotal
module_type generic_data
module_exec ps -A | tail --lines=+5 | wc -l
module_description Total processes
module_end
このモジュールは、システムで動作しているプロセスの数を返します。事前定義モジュールの例は次の通りです。
module_begin
module_name CPUUse
module_type generic_data
module_cpuusage all
module_description CPU usage
module_end
このモジュールは、システムの全体の CPU 使用率を返します。
ソフトウエアエージェントが Pandora FMS サーバへ情報を送信すると、エージェント内の全てのローカルモジュールは次のように見えます。
{{ wiki:Quickguide_local_module.png?700 }}
ソフトウエアエージェントによるモニタリングに関するより詳細な情報および例は、[[:ja:documentation:03_monitoring:02_operations|ソフトウエアエージェントを使ったモニタリング]]を参照してください。ソフトウエアエージェントの事前定義モジュールに関する詳細は、[[:ja:documentation:02_installation:04_configuration#モジュール定義|モジュール定義]]にあります。
==== リモートモジュール ====
リモートモジュールには、次の種類があります。
* ネットワークモジュール:
* ICMP
* TCP
* SNMP
* WMI
* プラグイン
* Webチェック
**ネットワークモジュール** は、ICMP, TCP, SNMP といったネットワークプロトコルでチェックを実行します。モジュール作成時にこれらのどれを使ったチェックをするか定義します。例えば、マシンのポートが開いているかどうかをモニタしたい場合は、//TCP boolean data// モジュールを選択します。ポートが開いていれば 1 を返し、そうでなければ 0 を返します。
**WMIモジュール** は、Windows マシンに対して WMI プロトコルを用いてリモートからクエリを実行できるモジュールです。
**プラグインモジュール** は、ユーザが作成した監視スクリプトを実行することができるモジュールです。どんな処理でも実行できます。ただし、唯一の条件として、プラグインは単一の値を返す必要があります。プラグインは、リモートから実行し処理ができるように作ります。例えば、ウェブからの情報取得であれば、どの情報を返すかを考える必要があります。
**Webチェック** は、ウェブの遷移監視を実現するモジュールです。ユーザがウェブサイトを閲覧するときのような動きを再現します。
=== リモートモジュールの作成方法 ===
エージェント管理画面のモジュールメニューでリモートモジュールを作成できます。以下に 80番ポートが開いているかどうかをチェックするリモートモジュールを作成する例を示します。
{{ wiki:Create_remote_port80.png?700 }}
異なるリモートモジュールがデータを収集すると、次のようにリモートモジュールの種類に応じて Pandora コンソールには異なるアイコンで表示されます。
{{ wiki:Remote_modules_check_example.png?700 }}
リモートモジュールについての詳細および設定方法は、[[:ja:documentation:03_monitoring:03_remote_monitoring|リモートモニタリング]]を参照してください。